時代祭の日程は毎年10月22日。雨天順延の場合は翌23日。
行列の長さ2キロ、ぜんぶ見ると2時間、という大規模な
時代祭の行列。
名誉奉行・総奉行〜明治維新から始まり、どんどん時間を遡っていく大行列です。
行列は20列、約2000人、70頭を超える牛馬がぞろぞろ進みます。運営するのは11社ある市民組織「平安講社」。
その順番は以下のようになっています。
名誉奉行 総奉行
明治維新
維新勤王隊
維新の際、京北から出兵した「山国隊」の黒い行列です。若い人ばかりで、カツラでなくザンギリ頭なのでかっこいいです。
維新志士列
七卿落の列をはさんで明治維新の立役者たちが進みます。
桂小五郎・西郷吉之助・坂本龍馬・中岡慎太郎・高杉晋作・吉田松陰・久坂玄瑞・真木和泉・吉村寅太郎・頼三樹三郎・梅田雲浜・橋本左内・三條実美ほか七卿。
似た人が務めているわけではありませんので、暗殺された歳より年とった人だったり、太っていたりするのでずっこける場合も。カツラも浮いていますなあ。
江戸時代
徳川城使上洛列
徳川幕府が上洛し参内した行列の再現です。大名行列とはちょっと違う雰囲気です。
江戸時代婦人列
江戸時代のヒロインたちの行列。和宮・大田垣蓮月・中村内蔵助の妻・玉瀾・梶・吉野太夫・出雲阿国がおられます。
安土桃山時代
豊公参朝列
主役は豊臣秀吉でなく豊臣秀頼。豊臣家の朝廷参上は何度もありましたが、秀頼公の初参内と元服の参内は特に華やかだったそうで、そのときの様子を再現しています。
織田公上洛列
1568(永禄11)年の織田信長の上洛の行列。応仁の乱から続く戦国時代。やっと天下が統一かという時代です。本能寺の変より前ですね。豊臣秀吉公はこちらにおられます。まだ羽柴秀吉です。
室町時代
室町幕府執政列
主役は将軍足利義政。応仁の乱で京都を焼きつくした張本人のふたり、細川勝元と山名宗全が仲良く行進しているぞ。
室町洛中風俗列
16世紀の「風流踊り」の行列です。派手な衣装や真っ赤なしゃぐまが華やかで躍動感があります。滋賀県に残るサンヤレ踊りを元にしています。
吉野時代
楠公上洛列
主役は楠木正成。1333年の後醍醐天皇の上洛の行列です。その後足利尊氏に敗れ、湊川で戦死します。
写真は楠木正季か。
中世婦人列
大原女。
鎌倉時代
城南流鏑馬列
1221年に後鳥羽上皇が行った城南離宮でのやぶさめ(流鏑馬)を再現しています。
藤原時代
藤原公卿参朝列
藤原氏が栄えたピークの頃の参内の行列です。
平安時代婦人列
平安時代を飾ったヒロインたちの行列です。常盤御前・巴御前・横笛・紀内侍・紫式部・清少納言・小野小町・和気広虫・百済王明信が進みます。
ライバルの紫式部と清少納言が仲良く同乗。
延暦時代
延暦武官行進列
主役は征夷大将軍坂上田村麻呂。蝦夷を討ち、清水寺を創建。
延暦文官参朝列
延暦時代の公卿の参朝の行列です。このへんになると創造力が働きにくくなってきます。
NHKの大河ドラマだって戦国時代以前の物語は視聴率がぐんと下がりますから、ついていけないのはわたしだけではないはず。
神幸列
神饌講社列
祭りの神饌物を奉献する行列。ここからは時代とは離れます。
前列
神幸列の前を行く行列で、迦陵頻伽・胡蝶の舞人・雅楽の奏者など優美な衣装の人々がおられます。バタフライなこどもたちもここ。
神幸列
鳳輦が2台あり、前が孝明天皇、後が桓武天皇となっています。これが神幸の本列です。
白川女献花列
白川で採ったお花を京の町で売り歩く白川女の集団。華やかです。
弓箭組列
射術を得意とし、長く京都を守った丹波の人々の行列。